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松本市第1水源地見学記

松本市歴史の里主催の建築講座で現地見学会が行われ、参加してきました。

松本市島内3890-1の「松本第1水源地」施設は大正12年に建設され、9月16日に供用開始となりました。

松本第1水源地は梓川の伏流水を集水井戸で集め、蟻ケ崎配水地への高低差83mをポンプアップする施設で、建設後96年経った現在でも現役で使用されている施設です。この旧喞筒室(ポンプ室)の建物は、㈱田内工務店が施工した建物です。

平成27年(2015年)8月4日、国の登録文化財に指定されました。

旧喞筒室(ポンプ室)

旧喞筒室は、島内第一水源地のほぼ中央にあり、現在は電気室や資料室として利用されていますが、昭和40年代までは、城山配水地まで水を揚げるポンプが設置されていたようです。

鉄筋コンクリート造り、平屋建てで、梁間5間(約9.09m)、桁行14間(約25.46m)の大きさです。外壁はモルタル仕上げの上に、白色の油性ペンキで塗装されています。大正ロマンあふれるアール・デコ調の意匠が施されており、外壁上部の幾何学的なデザインと、壁面の3つ連なった菱形、入口の上にある松本市水道のエンブレムが特徴的です。

正面のエンブレム

左右の松葉に下方に本の字で「松本」を表し、真ん中に水道の「水」の字を表現しています。

旧喞筒室(ポンプ室)内部

現在は、電気室として使用されているようです。

当日は、この第1水源地から、城山の配水地まで歩き、城山の配水地の見学も併せて行われました。

およそ1世紀の時間を越え、現在も活躍している建物に大変興味深く、今後もしっかりと保存されてゆくことを願っています。(宮下記)